Perp Trader レッスン 11 / 11 · 8 分

トレード前の2分間スキャン

繰り返し使える5ステップのトレード前スキャンを2分以内で実行する。このトラックのすべてのレッスンを組み合わせたワークフローです。

ここまで10レッスンをやり遂げました。マーカー、相場環境、ヒートマップの読み方、GEXと今使っているテクニカル分析の組み合わせ方、金曜が重要な理由、そしてチャートを完全に無視すべきときを学んできました。

このレッスンは総仕上げです。これまで学んだすべてを、どのトレードの前にも2分以内で実行できる5ステップのトレード前スキャンにまとめます。

スキャンは「何をトレードするか」は教えてくれません。教えてくれるのは、トレードするべきかどうか、そしてするならどのサイズと確信度で、です。

スキャンの手順

この5つのステップを順番に実行します。それぞれ15〜30秒です。

ステップ1:相場環境の確認

GammaFlipを開いて、ガンマフリップを探します。

ここは絶対に飛ばせません。この後のすべての解釈が、これで決まります。(レッスン2)

ステップ2:レベルの洗い出し

チャートから4つの数字を書き出します:

  1. ガンマフリップ(相場環境の境界)
  2. P1 / P1★(最も強い安定化の壁)
  3. P2(より近い2番目の壁。P1が遠い場合、P1より重要になることが多い)
  4. N1(最も近いマイナスの壁。損切りの目安)

A1/A2は、木曜〜金曜でなければ飛ばしてOKです(レッスン5)。普段の日はP/Nのマーカーで十分です。(レッスン3、4、6)

ステップ3:コンフルエンスの確認

チャート上の金色の★マーカーを探します。近くにありますか?

トレードプランに★のレベルが含まれているなら、2つの独立したシグナルが一致しているということです。それが構造的な優位性です。(レッスン6)

ステップ4:テクニカル分析との重ね合わせ

いつものチャート(TradingViewなど)に切り替えます。GEXの4つのレベルを水平線として引きます。

確認すること:自分のトレードアイデアは、GEXのレベルに対してどこにあるか?

(レッスン8)

ステップ5:信頼性の確認

クリックする前に、5つの簡単な質問:

  1. 60分以内にマクロイベントはある? → あるなら様子見
  2. 直近30分でBTCが2%以上動いている? → 動いているなら落ち着くまで待つ
  3. OIは通常どおり?(OIの指標を確認)→ そうでなければサイズを半分に
  4. 金曜08:00 UTC(日本時間17:00)の前後60分以内? → そうなら待つ
  5. 複数の取引所が一致している?(Deribit、Bybit、OKX、Derive。HYPEではDeriveの比重が最も大きい)→ していなければ確信度を下げる

このリストで「NG」がひとつでもあれば確信度を下げる。2つ以上なら様子見を検討しましょう。(レッスン10)

すべてをまとめる:実例

ある水曜の午後を想定して、スキャンを最後まで実行してみましょう:

状況: BTCは$94,000。テクニカル分析からロングエントリーを検討中。

ステップ1 — 相場環境: フリップは$93,200。価格はフリップより上 → 値動きが抑えられやすい相場。平均回帰の考え方が当てはまります。

ステップ2 — レベル: P1★=$96,500、P2=$95,200、N1=$92,800。

ステップ3 — コンフルエンス: P1には$96,500に★があります。上方向の強いターゲットです。

ステップ4 — テクニカル分析との重ね合わせ: テクニカル分析ではレジスタンスを$96,400と見ていました。P1★と$100以内で一致しています。強いコンフルエンス — テクニカル分析+GEX+★がすべて一致。

ステップ5 — 信頼性の確認: 週の半ば、マクロイベントなし、OIは通常、すべての取引所が一致。すべてクリア。

トレード判断:

トレードのアイデアを出したのはスキャンではありません。テクニカル分析です。スキャンはそのアイデアを採点します。

スキャンが「見送り」と言うとき

トレーダーの仕事のほとんどは、悪いセットアップに「ノー」と言うことです。スキャンは、それをすばやく浮かび上がらせるために作られています。

次のような場合、トレードはスキャンで不合格になります:

スキャンが2つ以上の懸念を示したら、正解はほぼ必ず見送りです。セットアップは明日また来ます。構造の読みは、考え方が当てはまらない状況で無理にトレードすることからあなたを守ってくれます。

習慣にする

最初の50回は、スキャンが遅く感じるはずです。1回4〜5分かかるかもしれません。それで大丈夫です。

200〜300トレードを重ねると、60〜90秒まで縮まります。読むのではなく、ひと目見てパターンを認識するようになります。5つのステップ — 相場環境、レベル、コンフルエンス、テクニカル分析、信頼性 — が自然に回るようになります。

習慣にするための2つの提案:

  1. 5ステップのリストを印刷する。 モニターに貼りましょう。身につくまで、最初の2〜3週間は見ながら使います。
  2. 毎回のトレードでスキャン結果を記録する。 相場環境、4つのレベル、コンフルエンスの有無、テクニカル分析との一致、信頼性スコアを書き出します。30〜50トレード後には、どのスキャン結果がどんな結果につながるかが見えてきます。そこから確信度の調整が始まります。

トラック1の終わりに

最初は色付きのバーが並んだチャートから始まりました。今のあなたには、どんなGEXチャートも読み解き、テクニカル分析に重ね、繰り返し使えるスキャンですべてのトレードを採点する、体系的な考え方があります。

ここで終えても、ほとんどの無期限先物トレーダーが持っていないもの、つまり構造の読みが手に入っています。ほかのトレーダーには見えないレベルを見つけられ、この考え方が当てはまるタイミングがわかり、ノイズを切り捨てるルーティンがあります。

さらに深く学びたいなら、Track 2 — Options Curiousで理由を扱います。ディーラーのヘッジ、ガンマの仕組み、そしてこれまで使ってきた構造的な力が、オプションのポジションから実際にどう生まれるのか。これは任意です。トラック1だけをずっと使い続け、それ以上を必要としない無期限先物トレーダーもたくさんいます。

どちらにしても、入門の仕組みはこれで終わりです。ここから先は、繰り返しがすべてです。

覚え方

相場環境 → レベル → コンフルエンス → テクニカル分析 → 信頼性。5ステップ、2分、毎回のトレードで。

エントリーの前に毎回実行しましょう。スキャンを通過したセットアップこそ、サイズを張る価値があります。通過しなかったものは、明日「見送ってよかった」と思えるトレードです。

理解度チェック

水曜14:00 UTC(日本時間23:00)。BTCは$94,000。フリップ=$93,200、P1★=$96,500、P2=$95,200、N1=$92,800。ファンディングは中立。24時間以内にマクロイベントはありません。テクニカル分析からはロング目線です。どのサイズでトレードしますか?

理想的にはフルサイズです。値動きが抑えられやすい相場($94Kはフリップより上)。ターゲットは段階的に並んでいます。まずP2の$95,200、次にP1★の$96,500。損切りはN1の$92,800の下。イベントリスクはなく、サイクルの中盤(金曜ではない)。P1★のコンフルエンスが確信度を高めます。5ステップのスキャンがすべてクリア → 確信度・高のトレードです。

同じシナリオですが、木曜16:00 UTC(日本時間 金曜1:00)で、FOMCが18:00 UTC(日本時間 金曜3:00)にあります。チャートも目線も同じ。どうしますか?

様子見するか、見送ります。GEXの読みは技術的には正しいかもしれませんが、2時間後のFOMCが構造の考え方を無効にします。FOMCへの反応を待ち、発表後にもう一度スキャンしてから動きましょう。FRBのサプライズでもP1が持ちこたえると期待してロングに入ってはいけません。

スキャンで「最初に」確認する数字はどれですか? その理由は?

ガンマフリップです。どの考え方を使うかを教えてくれます。抑えられやすい相場(壁に向かう平均回帰)か、大きくなりやすい相場(勢いに順張り、Nの壁に注意)か。ほかの解釈はすべて、価格がフリップのどちら側にあるかで決まります。相場環境を間違えれば、レベルがどれだけきれいに見えても、トレードの種類を間違えることになります。

アプリで試す →

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